【美術展感想（ネタばれあり）】蜷川実花展-虚構と現実の間に-
皆様こんにちは！
ご無沙汰致しております。ぬりみです。
普段の息抜きに、蜷川実花展に行って参りました。
結論、すごくおすすめなので、今回は、僭越ながらこちらの展覧会のご紹介ができればと思います。
※ネタばれを含みます。
本展の様子＆感想
本展は、ジャンルとしては写真展にあたると思います。
ところが本展はただの写真展ではなく、まるで展示会全体がデザインされているような感覚を覚え、非常に感動しました。
まず、ロビーをくぐり抜けると、淡い雰囲気の中に、両端に写真がある回廊が現れます。
その回廊を抜けると、Blooming Emotionsという、お花の写真がたくさん飾られた部屋にでます。
写真ではあるのですが、まるで筆で描いたような、印象派の絵画のような作品に驚きました。
本当に絵みたいですよね。一体どうやって撮っているのでしょうか。
こういったテイストのほかに、鮮やかな色のお花の写真もたくさんありました！
お花が持つ色の美しさを最大に引き出していますよね。
この Blooming Emotions の先には、Imaginary Gardenという、部屋全体がカラフルになっている部屋がありました。
主に花の絵が飾られてあるのですが、ここも圧巻です。
お部屋はそんなに広くないので、譲り合って鑑賞しましょうね。
他にも、前田敦子さんや平手友梨奈さんなど女性を撮影した写真や、セルフポートレート、パラスポーツアスリートの写真や、写ルンですを通して撮影した東京の写真など様々な写真が一堂に会していました。
様々な作品を見て、蜷川さんは被写体が持つ美しさを最大限に引き出すことのできる方だと思いました。
特に女性の写真については、１人１人の持つ多様な輝きを１枚１枚から感じることができました。
本展は、展覧会全体がエンターテインメントになっており、写真を知らない方でも楽しめると思いますし、
デザイン関係のお仕事をされている方は、色使いやそのものの良さを引き出すヒントを得られると思いますし、
蜷川さんのお考え一つ一つが素晴らしいので、きっと色々と勉強になると思います。
蜷川実花さんについて
蜷川実花さんは、日本の有名な写真家の方です。映画の監督やデザイン、またGO Journalというパラスポーツのマガジンにも携わられており、写真家の枠を超えて活動されていらっしゃいます。
私が初めて見た蜷川さんの作品は、AKBのヘビーローテーションのMVでした。もともと私はアイドルが好きだったのもあって、普段から様々なMVをYoutubeなどで観ているのですが、少なくとも私が今まで個人的に観てきた中でダントツにクオリティが高い‥！！！
色使いといい、世界観といい、、下着での撮影ではあるのですが、下品でなく、品を保っていて、ただただ美しい・・・
本展はそんな中学生ぐらいの時に抱いた感動を、全身に感じられる個展でした。
特に最後の展示室の Chaos Room は最高です！
下記画像は、そんなChaos Roomの一部です。
（私が行ったのは上野の森美術館会場のものなので、他会場とは異なるかもしれません。）
とても素敵だと思いませんか？
小物をたくさん使ってはいるものの、なぜかまとまって見えるんですよね。。
色使いといい、小物の合わせ方といい‥ 最高。
どこを切り取っても美しい… さすがだ‥
これから蜷川実花展に行かれる方へ
下記、事前に確認すべきことをまとめました！
- 中にロッカーはありません！ 中もそんな広くはないので、大きい荷物を持っている方は入る前にロッカーに荷物を入れてきましょう。
ちなみに一番近いロッカーは、野球場近くのコインロッカーで、会場から歩いて5分くらいです。最低でも200円かかります。 - 当日券も私が行った時は販売していましたが、会期終了間際は買えるかわかりません。できるだけ事前購入されることをお勧めします。
- 学生さんはチケットの他に学生証の提示を求められるので、学生証を忘れずに持っていきましょう。
- 基本的に人物のところ以外は撮影OKです！ 人物の写真の場所でも、注釈に関しては撮影OKらしいです。
展覧会HP: https://ninagawa-exh.com/
会期：2021年9月16日（木）～11月14日（日）
会場：上野の森美術館